白血病から奇跡の復活を遂げ、再び世界の舞台に立ち続ける水泳選手の池江璃花子さん。彼女のメンタルの強さや努力を続けられる姿勢は、決して偶然ではありません。
その原点には、母・池江美由紀さんが実践した子育て法がありました。
本記事では、池江選手が通っていた幼児教室や家庭でのしつけ、運動・栄養・心の育て方に至るまで、具体的な事例とともに解説します。
目次
幼児教室「EQWELチャイルドアカデミー本八幡教室」で育てた本番力
池江璃花子さんは0歳から、「EQWELチャイルドアカデミー本八幡教室」に通っていました。この教室は、母の池江美由紀さん自身が1995年に開校した幼児教室で、右脳教育・発表訓練・運動遊びを柱にしたカリキュラムを提供しています。
たとえば、年に数回の「発表会」では、子どもが人前で自分の成果を披露する経験を積み、本番に強い心を育てます。池江さんはこうした経験を通じ、緊張やプレッシャーにも動じない精神力を育ててきました。
参考:EQWEL|イクウェルチャイルドアカデミー 本八幡教室|講師紹介
「雲梯(うんてい)」を活用した体と脳の連動トレーニング
EQWEL教室では運動と知育を融合させた取り組みも行っています。中でも特徴的なのが「雲梯(うんてい)」です。子どもたちは鉄棒にぶら下がったり、タイムを測ったりする中で、腕力や体幹だけでなく、集中力や思考力も育まれます。
池江選手は自宅にも雲梯を設置し、日常的に楽しみながら体を動かす習慣を持っていたそうです。これにより、遊びの中で身体能力を高め、競技水泳にもつながる体の基礎を作っていきました。
出典:「あなたは将来、人の役に立つ人になる」池江璃花子選手の才能を開花させた4つの魔法の言葉 大事なことは「必要以上に手出ししない」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
結果を経験させるしつけで「自立心」を育てる
池江美由紀さんは、「親が先回りしすぎない」ことを大切にしてきました。
たとえば、娘が小学校にランドセルを忘れても届けずにそのまま登校させたエピソードや、靴を脱ぎっぱなしにした際には玄関の外に出しておき、自分で気づかせるといった対応をとってきました。これは、「自分の行動には結果が伴う」ことを体感させ、自立した考え方を育てるためです。
出典:池江美由紀「娘・池江璃花子を育んだ〈夢を叶える〉メソッド。〈褒めたら勝手にやる〉娘は、一度も習っていない平泳ぎで泳ぎ始めた」 幼児教室で2000人を教えた経験から<前編>|人間関係|婦人公論.jp
偏食にも“交渉型しつけ”で向き合う
池江選手も幼少期には好き嫌いがあったそうですが、美由紀さんはそれを無理に矯正するのではなく、選択肢を提示する形でアプローチしました。
「食べなくてもいいけど、明日はそれを食べてから朝ごはんだよ」など、ルールと自己決定を両立させた声かけにより、子どもに選ばせながらも自然に行動を促すしつけを実践していました。
出典:池江璃花子を育てた母の教育方針 目標達成時のほほ笑ましいご褒美「それで大喜びでした」 – スポニチ Sponichi Annex 芸能
「目標設定」と「ご褒美」を通じて自己肯定感を高める
EQWEL教室では、小さな目標を立てて花まるをつける取り組みをしています。池江選手も、小学校3年生のときに「オリンピックで優勝する」と書き、それに向けた小さなタイム目標を設定していたといいます。
達成すると、「今日だけはママと一緒に寝られる」などのご褒美があり、努力が報われる体験を積み重ねることができました。これは「やればできる」という自己肯定感と、行動のモチベーション維持に大きな効果をもたらします。
出典:競泳・池江璃花子選手の母・美由紀さんが明かす白血病と闘った壮絶な日々「“死にたい”って泣きわめいた」|entax(エンタックス)
食育と母乳育児で心と体のベースを作る
池江家では、3人の子どもすべてを完全母乳で育てました。さらに、食事には有機野菜を使用し、添加物の少ない自然な食生活を心がけていたとのことです。
食べ物の質やリズムを整えることは、運動や学習の効果を引き出す「土台づくり」にあたります。池江選手が持つ強靭な体力と粘り強さは、こうした日々の積み重ねから育まれたものです。
出典:Vol.35 前編 池江 美由紀 さん | ごはんだもん!げんきだもん!~早寝・早起き・朝ごはん~
書籍で学べる「池江式」子育てメソッド
母・池江美由紀さんは、自らの子育て経験と幼児教育の知見をまとめた書籍を出版しています。その中には、池江璃花子選手を育てる中で実践してきた教育の具体例や、0歳からの接し方、子どもの本番力を育てるヒントが多数掲載されています。
まとめ|池江璃花子選手の強さは“日々の家庭教育”の積み重ねだった
池江璃花子選手の圧倒的なメンタルとフィジカルは、母・美由紀さんの一貫した教育としつけ、そして日常の積み重ねによって育てられたものです。
0歳から始まった幼児教室での発表体験、日常に取り入れた運動遊び、子ども自身に考えさせるしつけ、そして心身を支える食事。どれも決して特別なことではなく、「今日からできること」の連続です。
「自分の子どもにも、自信を持って挑戦できる力を育てたい」──そんな保護者の方にとって、池江家の子育て法は貴重なヒントになるはずです。